カウントダウン対談 第7回
インタビューも7日目。今回は「月花‐GEKKA」を初めて訪れた一見さん、リーフを演じる村田奈央さんです。
陰のある暗い印象のリーフ。村田さんは演技もかなりこだわっているようです。さっそく聞いてみましょう。
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村田さんが演じるリーフって、どんな人なんですか?
村田:
(以下、村)
う~ん…なんでしょう、ちょっと自分に対して卑屈なコ…??
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村:
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村:
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村:
卑屈な!
あと一歩、外に出られないような性格。
私はこういうのがだめだって、わかっているけれど
勇気を出して一歩踏み出せない、という感じかなぁ。
パフォーマンスは構想段階からかなり具体性が
あったと思いますが、演じる役については?
当初は、そこまで具体的な性格というか、
細かいところはなくて…むしろ年齢はずっと上な感じで、
ただ「ああ自分枯れてるな…」っていうイメージでした。
演出ができていくうちに、もっと具体的な感情が
付け加えられてきたのですね。
そうですね。
気づけば年齢もちょっと若い設定になっていて。
性格も暗いだけではなく、演技の中で嬉しいときは
本当にそれとわかるよう、純粋に表現するように
したりとか、変化してきました。
村:
難しいです~!!
私、暗めな表現をしようとすると、なんだかどれもおんなじ表情になっちゃうみたいです。
じ、実は笑顔も私、苦手だったりして。。
村:
いざ笑う演技をしようとなると、「わ…笑えない~!!!」って(苦笑)。
ちょうどさっき練習していたときも「怪訝な顔してる!」とか言われちゃいまして…!
す、すみませんでしたー!!って気持ちです、ああぁ。
村:
でも最近になって、こういう感情展開になるんだなっていうのが
自分の中で納得できてきました。
だから、やってて自然に楽しいです!!
村:
かなり理解してきました。
だから演技にも気持ちが入ってきて、なんかすごい幸せになります!
こうして感情移入をしていって、さらにお客さんを引き込んでいきたい!
それが目標です。
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村:
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村:
演者としてのキャリアはだいぶ長い村田さんですが、
今回は違う見せ方に挑戦するということで…
超難しいですね~!!
演技の作り方自体が違うので、苦労しています。
今まではわりと色っぽい印象の演技が
比較的多かったですよね?
色っぽいというか、切ないのが好きですね。
寂しげなそういう系が好きです!
村:
一つ一つの現象を、とても大切にするようにしています。
それこそ、「どうして出てきたのか?」ていう理由がそれぞれあるんだって考えて、
それぞれの存在について、深く考えて演技をしたいなって思っています。
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お客さんに対する見せ方も大事になってきますね!
村:
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村:
そうなんですよね、でも難しいです。
リハーサルや練習のビデオをみていて
「違う!」って思うこともしょっちゅうです。
でも夢奇房は見てくれる人がたくさんいるから!
そうですね、四方八方から山のように
意見が来ますね(笑)。
その点はすごく助かっています。
みなさん違う見方や考え方をもっていて、
時には意見が分かれたりして迷うこともありますが、
とにかくたくさん聞けるのはいいです。
勉強になります。
村:
まずは、感情を大事にしたいと思います。
演技については私の中で二つ軸があって、一つはこの“感情”。
もう一つは、“現象の位置づけ”です。
村:
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村:
それが何のために出てきたのか、
どんな影響を及ぼすのか、っていうのが
各現象それぞれ違いますから、
その現象と私たち演じるものとの位置関係、
そういうのを見せられたらと思います。
深いですね。
今回久々に、これだけ自分が強くやりたいと思った
演技で、しっかり練習時間もとってやってきています。
こんなにも入り込める演技は今までないくらい。
ですから、短い時間ですけれど
リーフを楽しめたらな、って思います!!
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ありがとうございました!
たくさん苦労もしてきたようですが、村田さんのパフォーマーとしての成長を
大いに期待したいと思います!!
次回は、「月花‐GEKKA」の客で、ミレーヌにぞっこんのローク役を演じ、
夢奇房で最多出演の副キャプテン秋山さんです。お楽しみに!!
1987年2月24日生まれ、23歳。
明治大学マジックフェロー奇術研究会出身。
夢奇房では、第5回公演から参加。
第6回公演では艶っぽいかぐや姫を演じた、演技派マジシャン。
夢奇房以外にもパフォーマーとしてさまざまな場所で
活動を展開している。
【主な出演作】
2008年 第5回公演「Fruit on the Wedding Cake」
キヨミ(アラカルト後見)
2009年 第6回公演「ゆめ戯草子~ふたりの浦島おかし話」
かぐや姫(フラワー・アラカルト)
2010年 第7回公演「サーカスの魔法は街を包んで」
エステル(四ッ玉の相手役)