カウントダウン対談 第6回
カウントダウンインタビュー、6回目は「月花‐GEKKA」の常連客の兄妹、
フルーネ&ソベールを演じる永井さんと野上さん。
おとなしい兄と、明るくて華やかな妹を演じます。
夢奇房初出演の二人に、話を聞いてみましょう!
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永井さんも野上さんも、二人とも夢奇房は初出演ですが、
舞台に立とうと思ったきっかけはなんですか?
永井:
(以下"永")
私が夢奇房に来たのはもともと、大学の先輩だった三原さん(今回のレオ役)に
誘われたからなんですが、自分自身がもともと舞台に立つのが好きだったので…
野上:
(以下"野")
それで僕が、「一緒にやらない?」って誘われた形です。
自分たちは学生の時、関西で一緒だったんですよ。
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野:
永:
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永:
顔見知りだったんですね。
大学は違ったんですけれど、関西の複数の
奇術サークルで組織されている連盟で
接点がありました。
あ、でもほとんど話したこととかはなくて。
ちょっと会ったことがある程度でした(笑)。
今回の二人の演目はパラソルですが、学生の時は?
私は、大学の時にパラソルをやっていました。
あとバルーンアートも。
野:
自分は和妻(※1)でした。
でも、パラソルの演技の手伝いはよくやっていたので、勝手は分かっていた感じです。
永:
最初はまさに“ダブル演者”でパラソルをやろうと思っていたのですが、彼が忙しいみたいで…
永:
野上さんの演技を少なめにして、位置づけもいろいろと考え直したりしました。
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野:
永:
でも、後見(※2)って扱いじゃないんですよね。
そうですね。
後見として扱いたくはないんだけど…
今はまだ後見っぽくなっちゃってるかな。
そのあたりは難しいです。
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!(ハモった!笑)
うわーやっぱり!ダブル演者の共通の悩みですね。
永:
野:
永:
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永:
二人で予定合わせるのも大変だし、
使うものがものなんで、かさばっちゃって。
場所もとるし。
二人での練習は大学でやったりしているんですが
(※野上さんは大学院生)、廊下なんかでやってると
警備員さんに見られてドキッとしたり(苦笑)。
私は一人で夜に公園で練習もしますが…
傘とか振り回してて、ほとんど変な人ですよね(笑)。
確かに!大変そうですね~(笑)。
二人でやっていると、お互い経験者だから
それなりに技術は持っているんですが、大学が違うから、
考え方や動きなんかが違うんです。
野:
永:
野:
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永:
野:
永:
立ち方から違うよね。
そう!「そ、それ変じゃない!?」とか私が言ったら…
「いや、変なのはそっちでしょ!!」みたいな(笑)。
(笑)
じゃあどっちに合わせよう?って悩んだり。
そういうのをシェアしていくのが案外大変でした。
その上、それぞれの癖もありますし。
そうだね。
「あれ?そんなにがっちりやる?」
「そんなにねっとりやる??」とか…!
野:
この動きの後にこれをつなげたら、変じゃないか?って思って言ってみたら、
相手は全然違和感を感じていなかったりっていうこともあります。
永:
そうなんですよね。だから、このルーティンや動きについて
違和感あるって言われたのは初めて!っていうこともありますよ。
永:
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永:
キャラと同化できるように!
こういう具体的なキャラ設定はほとんど初めてですが、
私自身ではなく、フルーネとして舞台に立って、
フルーネがパラソルを楽しんでいるっていう
演技ができたらと思います。
そうですね。
まだキャラと演技が分離しているので、
私の中に完全に溶かし込んでいきたいです。
キャラ降臨です!!
頑張ります!
野:
初舞台なので、とにかく楽しんで!
二人のパラソルの演技が、少しでもお客さんの印象に残ればいいなぁと思います。
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ありがとうございました。
今回の公演ではもっとも華やかな演目になるパラソルのお二人。
キャラ設定も含め、どんな楽しい演技を見せてくれるのか期待しましょう。
次回は「月花‐GEKKA」に初めてきた、一見さんのリーフです!
※1
和妻…手品の種類の一つ。主に和傘や大扇子などを出す。
※2
後見…メインとなる演者の補佐をする人。
ハトやパラソル、和妻などネタの大きい種目で必要となる。
1988年1月16日生まれ、23歳。
大阪大学奇術研究会出身。
関西生まれ関西育ち。
大学ではパラソルやバルーンアートと、
明るい演技を得意としてきた。
就職にともない上京し今年は社会人1年目として、
玩具メーカーに勤務している。
1988年3月22日生まれ、22歳。
近畿大学文化会奇術部出身。
近畿大学の奇術部では、和妻とファンをやっていた。
大学卒業後は明治大学法科大学院に入学し、
現在は法学の勉強に日々勤しんでいる。
将来の夢は、「マジックのできる弁護士」。