夢奇房 第9回公演当日まで、あと10日です。
本番が間近に迫り、演者もスタッフもすばらしい舞台をつくりあげるため、日々がんばっています!
ということで、第9回公演出演者の皆さんに、舞台上で演技をする皆さんに本番に向けて
いろいろと思うところを聞いていきたいと思います!
トップバッターは、ストーリーの冒頭で主人公カタリに手紙を届ける郵便配達人・レッテを演じる
森藤麻衣子さんと、雨空の下、青い空と虹を切望するユージン役の秋山圭介さん。
夢奇房には長く所属し、数々の舞台を踏んできた“古株“の2人に、
今度の公演について語ってもらいましょう!
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2人は今回も演者として出演ですが、どちらも夢奇房所属は長いですよね。
森藤:
(以下"森")
秋山さんは、第1回公演からず~っと演者ですものね!
秋山:
(以下"秋")
うん、9回目。…はぁ~9回目かー!
森:
ホントすごいですよ!!
秋山さんにはとても及ばないけど、私は第3回から参加してるから…所属は7年目。
森:
はい、スタッフのときもあったけど、なんだかんだで今回で、演者出演は6回目です!
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何度も舞台に立ってきた2人ですが、今回はどんなところがポイントですか?
秋:
森:
そうだね…これまではどちらかというと
すごい「印象の強いキャラクター」っていうか、
個性が強かったんだけど、
今回はそうじゃなくて「一般人」なんだよね。
そういえば、そうですね!
秋山さんは一般人を演じることが少なかった
気がするけど…ほんとに、今回はどこにでも
いそうな人っていう役ですよね。珍しい。
秋:
そう、何かすごい能力があるとか不思議なことができるとかじゃなくて、
“たまたま通りかかった人”。
ほんとに、ごく普通の人を演じるんだよね。
秋:
薄いキャラ?なのかも(笑)
だから、夢奇房の世界の中で目立つのは、少し難しいかもなぁ。
森:
そうかもしれませんね~。
今回の公演、ごく普通の人もいるし、すごく変な人もいるし!両極端。
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ちなみに、郵便配達人のレッテは、どんなキャラなんですか?
森:
レッテは特に、強い個性があるわけではないです。
でも、“郵便配達人”っていう固定された設定を演じるのはちょっと難しかったな。
一見普通の職業人なんだけれども手品をする、つまり不思議な現象をみせるわけですから。
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今回は、どんな経緯で「こんな演技にしよう」って決めたんですか?
秋:
森:
秋:
森:
秋:
うん、自分は傘をね、とにかく傘を使いたかったんだよ!
えー!
手品とかより「傘」って小道具が先だったんですかー!
そうそう。それで、通販でいい傘を買った(笑)
(笑)
傘を使いたいなあってまず思っていて、傘といえば
やっぱり雨とか晴れとかのイメージだよなって考えて。
そのイメージから、「この曲があうよな~!」っていう
順番で決めていったかな。
森:
公演に出たいって思ったとき、「これ使って舞台でたい」とか「この衣装が着たい」とか、
案外単純なのがきっかけになったりしますよね。
森:
私は今回、とにかく「ハト出したい!」って思いありきでした。
郵便配達人っていう設定は実はあと付け…(苦笑)
秋:
「こういう手品がしたい」ってのから入ると、ストーリーの中の役作りが案外難しいよね?
森:
秋:
森:
そうなんですよ!
なんでハト出るの??っていう意味付けが難しくて。
でも、ハトってやっぱりお客さんに受けるよね~。
それはまあ、そうですね(笑)
やっぱりパフォーマーとしては、手品を見せることで
で「不思議!」「すごい!」っていうふうに
純粋に楽しんでもらいたいって思います。
その上で、公演の全体のストーリーや
自分の役どころも大事にしたいですね。
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パフォーマーでありながら登場人物の1人でもあるっていうことの、面白さ、難しさですね。
秋:
うん、やっぱり、それぞれ理由は違うけど、舞台にかける熱い気持ちはみんな同じ。
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ちなみに、演技の曲とかはどうやって決めているんですか?
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そうなんですか!? 曲選びに苦労する人も多いみたいですけれど…
秋:
なんだろう~CD売ってるとことかで新譜を視聴できたりするコーナーあるでしょ。
そこで何となーく聞いてみて、「これだ!」みたいな感じ。
森:
そうなんですか!意外。
私の今回の曲は、3、4年前からずっとずっと好きでいつか使いたいって
思っていた曲なんです。やっと使えて嬉しい!
森:
長いこと暖めていたので、ちょっと思い入れありますね~。
そういえば、リハーサルでその曲を初めて持ってきて演技した後、マシュー役の宮田君が
「その曲知ってます!自分も好きです」って言ってくれて、嬉しくなっちゃいました。
森:
そういえば、今回秋山さん、演技中に歌詞を口ずさみながら演技してませン!?(笑)
秋:
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秋:
あー、うん(照)
つい最近からやり始めました(笑)
演技に気持ちが入ってる証拠ですね。
そうだね。みんな、歌っちゃえばいいと思うよ!
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今回の公演で、お客さんに伝えたいことや、こんな舞台にしたい、
ということはありますか?
秋:
今年、夢奇房は運営メンバーが世代交代(※1)したから…。
森:
古参としては、どきどきハラハラしながら見ているってところがありますよね。
秋:
でもね、いい意味での若さも感じる。ほんと、若いパワーを感じるよ!
秋:
この新しい空気とか新鮮で力強いパワーの中で、自分たちみたいな昔からいるメンバーが…
そう、「スパイス」になれたらいいな。
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世代交代で、今回の夢奇房の舞台は何か変わるんですか?
森:
特別変わることはないと思います。
むしろ今まで少数の人が関わっていた、演出とか核になるものが
もっと多数に広がったっていうことだと思います。
森:
内部ではいろいろ苦労して紆余曲折あったとしても、見に来てくださるお客さんが
「(毎年と同じく)よかったよ」って思ってくだされば、それでいいと思うんです。
秋:
前からいる自分たちが支えて、陰ながら見守って、そしていいものを作れたらいいよね。
ま、佐久間(新キャプテン)、しっかりしろ~!
なーんて思ったりするときもあるけど(笑)
森:
あはは(笑)
あ、でもそれを言うなら、私たちもしっかりしなきゃだめですね!プレッシャーだ。
秋:
まあでも、うちらは古参とかいっても、世間の目から見れば若手だしね(笑)!
レッドソックスの松坂だって…まだ32?
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秋:
森:
確か31歳ですね(笑)
ほら~、まだまだだよ。
我々もまだまだ大リーガーってことですね(笑)
見守るなンて殊勝なこと言わず、
まだ突っ走ってもいいかな??
秋:
そうだね(笑)! ということで、今年もがんばるよ!
森:
はい!
我々、夢奇房の内輪では見えないところで苦労や課題もありますが、
いつも通り、みんな一つになってがんばってます!
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ありがとうございました!
私たち夢奇房は結成から数えて、10周年間近。
長く所属している人もいれば今年初めて参加の人もいます。
こうして続けられたのも見に来てくださっている皆様のおかげです!
今までの感謝とこれからの期待を込めた舞台を、ぜひ楽しみにしていてください。
次回は思うように絵を描けない画家と、ある少女に思いを寄せる青年を演じる2人に
インタビューします。おたのしみに~!
※
第9期から、夢奇房はキャプテンを始め幹部、
およびその他の部門担当などの組織を改め、新たに始動しています。
1979年5月31日生まれ、32歳。
法政大学奇術愛好会出身。夢奇房の前副キャプテン。
夢奇房の旗揚げ公演から演者として出続け、今年で9年連続9回目の出演となる。
(団体最多・最長)
夢奇房創立メンバーの鈴木キャプテンをはじめ、古株として夢奇房幹部として
メンバーを見守りながらも熱く引っ張る、熱血漢。
趣味はプロレス観戦と、野球観戦。
東北楽天ゴールデンイーグルスのファンクラブに入っている。
【主な出演作】
2004年 第1回公演「然」 (リング)
2005年 第2回公演「凛」 ヤン(ファンプロダクション)
2006年 第3回公演「瞬」 スコア(ハト)
2007年 第4回公演「シートと黄金の紙」
レザック(アラカルト&ハト)
2008年 第5回公演「Fruit on the Wedding Cake」
ストラ(リング)
2009年 第6回公演「ゆめ戯草子~ふたりの浦島おかし話」
時の番人(リング)
2010年 第7回公演「サーカスの魔法は街を包んで」
ジュウ(マスク&ハト)
2011年 第8回公演「常夜の月花」 ローク(リング)
1983年6月16日生まれ、28歳。
立教大学マジック研究会出身。夢奇房広報担当。
夢奇房には第3回公演から参加。
演者として舞台に立つ他、広報部隊としてHPやパンフレットの企画・校正も担当。
得意な手品は、ハトとカード。
普段は東京都内の出版社に勤務し、書籍の編集を行っている。
趣味は読書・料理。
【過去の出演作】
2006年 第3回公演「瞬」 ドロシー(ハト後見)
2007年 第4回公演「シートと黄金の紙」
コリー(小説中の登場人物)
2008年 第5回公演「Fruit on the Wedding Cake」
カナ(カード&ハト)
2010年 第7回公演「サーカスの魔法は街を包んで」
R(カード)
2011年 第8回公演「常夜の月花」 姫(主要登場人物)
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