出演者よりご挨拶 (6)
月花に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
たくさんの方々と同じ世界・同じ時間を共有できたこと、
心から嬉しく思います。
とってもとっても楽しかったです!
今回ミレーヌ役として「言葉」をいただきました。
想いをダイレクトに伝えることができるものですが、
その反面、想いがこもっていなければすぐにわかってしまうし、
何も伝わりません。
簡単に発してはならないものだからこそ、
アナウンスもナレーションも台詞も、すべてに想いを込められ、
皆様に伝えきれるのかどうかがずっとプレッシャーでした。
私があの場で演じたミレーヌが生まれるまで、
色んなミレーヌがいました。
お店のNo.2で、黙ってればいい女ミレーヌ。
ド●ンジョ的な立ち位置で、憎めない悪役ミレーヌ。
姫の足を引っ張ろうと、嫉妬心に狂うミレーヌ。
自分はみんなのアイドルだと思い込む、勘違いミレーヌ。
そしていちお客さんとしての、イケメン好きで
ごく普通の明るい女の子ミレーヌ(時にコント)。
最初は姫に続くお店のNo.2だったんです。
色んな可能性のあったミレーヌでしたが、「お前にいい女は無理だ」と、
いい女の要素はいつしか消え果てました。助かった。…ん?(笑)
台詞覚えも遅いし、体で覚えないことには役にも入り込めない私ですので、
ミレーヌってどんな子なのかが全く見えなくなってしまった時期には、
無事演じることができるのかと朝まで悩むこともありました。
キャラクターが見えないままとりあえず覚えた台詞だけ発している練習期間がとても辛かった。
最終的には佐野さんとか来ちゃん(※ともに演出・脚本担当)が演出や台詞を練り直してくれて、
私がやりやすい方にキャラクターを寄せてくれたように思います。
本当にありがとうございました! 2人がいなかったらあのミレーヌは存在しなかった。
色々と要望も取り入れていただき、本当にご迷惑おかけしました。
奇抜とした性質がなくなったのでそこまで立たないキャラにはなりましたが、
でも、普通の女の子として、いちお客さんとして、
月花に来てくださったお客さんと一番近い位置で存在することができたように思います。
舞台上からお客さんに台詞を投げかけられた。
そして皆様の姿や反応を直接見ることができた。
普通ではできないことです。たいていお芝居は舞台上の世界で物語が進められてしまうから。
夢奇房のステージは、マジックもジャグリングも台詞も、お客さんへと語りかけることができ、
共に同じ時間・空間を過ごすことができます。本当に幸せなことです。
マジックもしましたが、今回は初めて「言葉」というとても伝わりやすい形で
みなさまとコミュニケーションをとることができました。
公演の内容や他のキャラクターの魅力がどれだけ伝えられるか、
重要な役どころで非常に楽しかったしやりがいもありました。
私は皆様との架け橋となるその大切な役割を果たせたのでしょうか。
皆様から夢や希望をいただけてとっても幸せ!
そして、来年もみなさまと一緒に良い公演を迎えられたら、これ以上の幸せはないと思います。
「来年も良い公演にするんだからね!」byミレーヌ
本当にありがとうございました!!