出演者よりご挨拶 (5)



この度は夢奇房第8回公演にお越しいただき
ありがとうございました。
月花一の伊達男、レオを演じました三原と申します。


イケメン枠での出演でしたが…カッコ良かったですか?
なによりもそこが気になっている小心者です。
本当のレオならきっと自信満々なのでしょうね。
女好きで、酒好きで、自分の魅力を信じて疑わないレオ。
自信が砕けた瞬間すべてを失い、立ち上がれないレオ。
「かわいそう…」という声も結構いただきました(笑)
でも、レオは今日もどこかで楽しく飲んでいると思いますよ。
そういう奴なんです、彼は。
いつかきっと、可愛い女の子と結婚して、尻に敷かれる気がします。


自分の方はというと、舞台に立つようになって以来
結構経つのですが、今年の舞台が今までで一番つらくて、
一番面白かったです。
学生時代にやっていたことだけじゃなくて、新しいこともしてみたい。
そんな気持ちで前々から憧れだったフレアを始めたのですが、
途中何度逃げたくなったことか。
でも自分の中にレオがやってきてからは本当に楽しかった。
それまでの悩みとは逆に、
本番が楽しみで眠れない日が続きました。
それもこれも全て、偏にメンバーのおかげです。
少しでもよくしようと一緒に悩み、励まし、考えてくれる。
自分の演技、仕事を超えて、全員が全体のために悩む。
お互いがお互いのことを考えて演技する。
昨年以上にメンバーのみんなの暖かさを感じた舞台でした。








でも、どんなに素敵な仲間が集まってても、「やってみます!」がないと始まらない。
勇気をもって「フレアやります!レオやります!」と言えて本当に良かったです。


そんなわけで今回の公演を終えて、一番大事だと思うのは「一歩踏み出すこと」。
舞台に立ってみたい、こんな演技をしてみたい、舞台を一緒につくりたい…
今回の公演をご覧になって、少しでもそういう想いをもたれた方がおられましたら
「でもやっぱり無理だよね」と決める前にぜひメンバーに相談してみてください。
メンバーのほとんどが仕事や学業の合間を縫っての両立です。
私も一年前にはフレアバーテンディングの道具を触ったこともなかったですし、
現実の自分と大きく離れたキャラを演じるのも今年が生まれて初めての経験でした。
本番直前数日間だけお手伝いいただいたメンバーもたくさんいます。
なのでぜひ、簡単に諦める前に夢奇房を訪ねてみてください。
一歩踏み出してみてください。
いきなり大きく踏み出さなくても、小さな一歩が出せれば次の一歩につながります。
夢奇房はきっと来年も再来年も続いていきますので…。
熱い想いをもった方々と一緒に、歩んでいければと思っています。


ご来場、本当にありがとうございました。
また来年も、お待ちしております。