出演者よりご挨拶 (1)
今回、物語の中心である「姫」を演じました、森藤です。
第8回公演に足をお運びくださった皆様、
本当にありがとうございました!!
ここ数年は、私は手品のパフォーマーとして
夢奇房の舞台に立ってきていましたが、今回久しぶりに、
ストーリーのメインキャラクターの役割を頂きました。
(ストーリーに大きく関わるのは、第3回公演以来…かな?)
その分、プレッシャーはかなりありましたが、
非常にやりがいのある役でした。
「姫の心を奪うのは、いったい誰なのか」
このテーマを貫きつつ、「姫」の揺れ動く心情を表現するのは、
思っていた以上に難しかったです。
プロデューサーから「姫」役をもらったときは、
「こんなとんでもない役できないよ!!」と冷汗ものでしたが、
共演者の熱い演技に刺激され、また支えられたおかげで、
この大役を悔いなく演じきることができたと思っています。
「中心」という役どころは、周りがいて初めて
存在することができるものです。
周りを演じる共演者のみんなが作り上げた空間に、
中心人物として入るという…この贅沢!!
一緒に舞台を創り上げた夢奇房の仲間には、
心から感謝しています!
すばらしい舞台を、本当に本当にありがとう。
花道では、今年もたくさんの方に声をかけて頂きました。
こうして見に来てくださった方々から暖かい言葉を頂くのが、
演者としていちばん嬉しい瞬間です!
「誰が姫の心を奪うんだろう?」と、結末を予想しながらストーリーを追ってくださった方も多かったようで、
改めて、この役を演じることができた幸せを実感しました。
こんな暖かいお客様に巡り会えて、私たちはとても幸福だと思います。
今回の公演「常夜の月花」は、「常夜の国の姫君の心を奪う、光となれ」がキャッチフレーズですが、
我々演者としては、「観るもの全ての心を奪う、光となれ!」というのが最大目標でした。
見に来てくださったの皆様の、心を動かせていたならば、幸いです。