はじめまして。今回、脚本・演出を担当した本坊健太郎です。
御礼のご挨拶が遅れましたが、「夢どろぼうの住む街」のご来場いただき誠にありがとうございます。
当日は多くの声援、拍手をいただきました。さらには841名という過去最多の来場者数を記録し、
メンバー一同、感謝と興奮で胸がいっぱいです。
実は今期は「代替わり」という意味で一つの節目の年でした。
佐久間が新リーダーに、そして副リーダーは私に。
この一年間、公演の準備をしていく中で、至らぬ点や反省すべき点が多々ありました。
スタッフや演者に助けられ、支えられ、やっと公演にたどりついた。
そんな思い出に残る一年だったように思います。
公演に関わってくださった全ての人々に感謝しています。
さて、「夢どろぼうの住む街」の物語のお話です。
最初に「夢どろぼう」が僕の頭の中にでてきたのは、去年の4月頃。
前回「常夜の月花」が終わって2ヶ月程の頃でした。
そのころはトウドリと少女(カタリの名前は決まってなかった)以外の登場人物は決まっておらず、
ただ二人の人物が夢と現実の世界を行き来しながら、盗まれた夢を解放していく、という物語でした。
雰囲気も、もっとおどろおどろしい、暗いもので、華やかな賑やかなものではありませんでした。
その後、演者・演目が決まり、途中二転三転しつつ、
前プロデューサーの佐野からダメ出しを食らいながら修正を加え、
あの「夢どろぼうの住む街」が出来上がりました。
夢奇房メンバー全員で作った、という思いが強い作品です。
いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたのなら幸いです。
トウドリとカタリの物語はここで一旦終了です。
また、劇中で夢を叶え、希望を手に入れたそれぞれの登場人物たちが、
その後どうなったのかは皆様のご想像にお任せします。
新たな夢を見つけ、それに向かって努力し続けているのかもしれない。
手に入れた力に溺れて、道を外してしまった人もいるかもしれない。
夢は叶えることがゴールではありません。
叶えた先にある未来は、その人自身が決めるものですから。
公演後、たくさんのアンケートやメールを頂き、
またブログやTwitter等での感想も拝見いたしました。
お褒めのお言葉をいただく一方で、厳しい批評も多くあり、
それらをを読むたび「次に繋げよう」という強い思いが湧きあがってきます。
ご来場された皆様の拍手や歓声、そして公演後いただくお言葉の全てが、
私たちの成長の糧となっていることをこれほど実感した年はありませんでした。
本当にありがとうございました。
さあ、来期はとうとう10年目。
旗揚げ時の先輩方はいまだなお現役。
新しいメンバーも毎年増えていき、もう“小さな団体”とは言えなくなってきている夢奇房です。
これからも「最高の舞台」を目指すアマチュア団体として、日々成長し続けていきます。
今後ともよろしくお願い致します。
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