◇カウントダウン企画 第12回(後編)

前日に引き続き、カウントダウン対談は前キャプテンの鈴木さんと、
現副キャプテン本坊さん、そしてプロデューサーの佐野さんのトリオです。
続きをどうぞ!


カウントダウン企画 第12回(後編)

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今回演出でこだわっていたりすることはありますか?

佐:
夢奇房の舞台を見に来てくれた人を“非日常”の世界に連れて行きたいといつも演出を作る時に考えているんだけど、
今回はそのために、いつもよりさらに手を加えているよ。

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さっき話していた、空間づくりとかですね?

佐:



鈴:

佐:



自分が演出として考える「舞台づくり」って会場内のそれこそ、
イスだったりとか通路だったりとか…非常灯までも含めた「空間づくり」だと思ってる。
いつもそうしようと思っているけど、この「ウラ道」の世界は特に。

そういえば、出演者を募る時も「人間ではないのを…」って言ってたよね。

そうなんだよね。
今回は登場人物のほとんどが人間じゃない。
いつもより“非日常”感は強いよね。
自分はいつも、舞台は舞台上の演者だけでやるものじゃないって思ってるし。


────
ホール全体、ですね?

佐:
舞台の上だけじゃなくて、観客も、そして会場全体が1つになって“非日常”の世界を体験する、
そういう空間を創り出したいと思ってるよ。

────
今回のテーマはなんでしょうか?

佐:
まさに、「深呼吸して、笑って、進め」。

鈴:
今回は、結構ダイレクトだよね。
伝えたいことをストレートに伝えようとしている感じだな…。

本:
そうですよね、この主題は何度も出てくるし。

佐:




────

佐:


そうだね…観ている全ての人に、「夢と希望の世界を感じてもらえるように」っていうのは、
夢奇房創立当初からずっと自分の中にあるもので、
「夢と希望の溢れた子どもたちに」「夢と希望を忘れそうになってる大人たちに」見てほしいし、
何かを感じてほしいと思ってる 。

主人公のルルに、それを託しているんですね。

つらいこととか悲しいことがあったとき、この公演を思い出してもらって、
そして元気になって笑顔になってもらえるような。
そんなものにしたいね。





────
本番に向けて、意気込みをお願いします!

本:
青鬼トツメとしては、赤鬼より青鬼をお客さんの記憶に残したいですね。

────

ええ!?そんな競ってるんですか!

本:
そうですよ、赤鬼より…青鬼!

鈴:
そうでもしないと俺らお客さんの印象から消されるからね。相方より俺が…!

佐:
引き立てあえよ(笑)。

鈴:

幕間でも出番はせいぜい10秒くらいが数回、とかだからね。

本:
その中でも自分の存在を印象に残さないと。

鈴:
今回は公演時間長くて、出演者多いからね。

本:

そうだ、そういえば鈴木さんと俺で、こっそり野望がありましたよね。

鈴:

あ、そうそう。

────
なんですか?

本:

鈴:

佐:

鈴:

佐:

みんなの知らないところでタップダンス練習して、いきなり披露するとか…!

「俺たち実は、タップできるぜ?」ってしれっとパフォーマーに成り上がるとか。

公演時間長いのを、どうコンパクトにしようかと悩んでる時に…!!

尺伸ばそうとしてる(笑)。

「あ、そう?」って流すよ、多分(笑)。



────
鬼はそんな悪だくみもしていたんですね…(笑)。

鈴:

ともかく今回は、演者も多いし公演時間も長い。

佐:

2時間は、第3回の「瞬」以来だね。

鈴:

そうだよね~

佐:

サーカス(第7回公演)も案外短いしね。

鈴:

そうだね。こうなると「瞬」と同じものは見せられないよね。

佐:

うん、「瞬」の時の反省もあるしね。長いぶん、お腹いっぱいになる公演にしたい。

鈴:

とはいえ演者にとっては長丁場。結構つらいよね。
そして開演前から終演後まで働いているスタッフは3時間動いているんだからね。

────
ホント長いですね~。それだけ集中力もいりますね。

本:

それだけのものだから、お客さんには「また観たい」っていうものをみせたいですね。
昼公演に来た人が夜公演にも来ちゃうような、そうでなくてもまた次、観に行きたいって思ってもらえるような。

────
夢奇房メンバーの気持ちが、お客さんに繋がるといいですね。

本:

はい、出演している演者たちは、最初の登場人物から始まって、
みんなでバトンをつないでつないで、公演をつくり上げる!っていう気持ちでいるけど、
最後このバトンをお客さんに渡せたら。

鈴:

そのバトンを最初に作り上げるのが俺らだね。

本:

そうですね!

鈴:

小鬼として楽しみながら、いい空間を作り出して行きたいと思うよ。
小鬼が笑いと戦慄を…

本:

「泣く子も黙る…」

鈴:

「むしろ泣く…」

本:

ていうか、ホントに泣かせたら勝ちですかね??

佐:

負けだろ(笑)。

本:

やっぱり(笑)。

────
佐野さんも、意気込みをお願いします!

佐:

今回は会場に足を踏み入れたところから、“非日常”の世界になるので、観に来てくれる方はむしろ“巻き込まれに”いって欲しいですね。
もう、巻き込まれる気満々で来てくれたら!
そして、自らこの「ウラ道」の世界の登場人物になる気持ちになってほしいと思うよ。

鈴&本:

そして最初に俺らに会うからね…!!

佐:

そうそう(笑)。最初にこの得体の知れない鬼らに会って、猫又に出会って。

鈴:

最後は、あったかいものになるよね。

────
きっと公演もストーリーが終わりに近づいてくると、演者側も感無量でしょうね。

鈴:

本:

佐:

本:

────

そうだね~。

今年も、舞台袖で泣いてる演者がいるんじゃないかな。

そういう自分が泣くんじゃないか?(笑)

(笑)

この演者たちの心が、そのとき観客席も全て巻き込んでるといいですね~!!

佐:

そうだね!
そして、何かつらいことや苦しいことがあったとき、今回のこの公演を思い出してもらって、笑顔になって前に進んでもらえたら。
夢と希望、そして笑顔を届けたいと思うよ。

────
ありがとうございました!

さて明日はいよいよ公演当日です!
夢奇房のメンバー全員で創る「夢と希望」を届ける第10回公演。
是非足をお運び下さい。
メンバー一同お待ちしております!!





1987年5月24日生まれ、25歳。
愛称「健ちゃん」。
マラバリスタ所属。
新宿雑技団所属。

夢奇房の副キャプテン。
第6回公演から参加して第7回公演ではキー役で出演、去年は初めて演出も手がけた。

ジャグリング歴は8年目。
「ポイ」という、マオリ族由来のスイングジャグリングを主に使いファイヤーパフォーマンスも行う。

最近はまっていることは、一眼レフカメラで写真を撮ること。

【主な出演作】
2010年 第7回公演「サーカスの魔法は街を包んで」 キー(ポイ)


1980年1月30日生まれ、33歳。
法政大学奇術愛好会出身。

夢奇房の前キャプテン。
夢奇房立ち上げからキャプテンとして団体を引っ張り、演者としてもまだまだ活躍中。

手品以外にも、ギター演奏やタップダンスなど、多方面で才能を発揮している彼だが、
2歳の娘をもつ父親でもある。

【過去の出演作】
2004年 第1回公演「然」 (コイン)
2005年 第2回公演「凛」 (フラワー&タップダンス)
2006年 第3回公演「瞬」 支配人(主役)
2007年 第4回公演「シートと黄金の紙」 ラシャ(アラカルト&ハト)
2009年 第6回公演「ゆめ戯草子~ふたりの浦島おかし話」 赤鬼(タップダンスwithシェイカー)
2010年 第7回公演「サーカスの魔法は街を包んで」 マティ(ギター演奏)
2012年 第9回公演「夢どろぼうの住む街」 スキッツ(タップダンス)


1980年2月19日生まれ、33歳。
法政大学奇術愛好会出身(元幹事長)。
マラバリスタ出身。

前キャプテンの鈴木大史と同じく、夢奇房の立ち上げメンバーの一人。
第2回公演から、プロデューサーとして、全体の構成・演出を担当し、さまざまなテーマで各公演を創り上げてきた。
また、クラウンそーとしても過去公演では出演している。

普段は広告代理店の営業として多忙な日々を送る。
趣味はサッカー観戦とスノーボード。

【主な出演作】
2004年 第1回公演「然」 (ジャグリング)
2009年 第6回公演「ゆめ戯草子~ふたりの浦島おかし話」 そー(クラウン)
2012年 第9回公演「夢どろぼうの住む街」 そー(クラウン)





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