◇出演者よりご挨拶 vol.2

こんにちは!道化の少年・ルル役の齋藤友紀子です。
夢奇房第10回公演「道化の歩いた道」にご来場いただいた皆様、
誠にありがとうございました。
お楽しみいただけたでしょうか?
また、会場ではお会いできなかった方も、こんにちは!
大切なお時間をありがとうございます(^^♪

ここで、このお話とルルについて、少し…
ルルは、他の道化たちと比べて不器用で、
道化のチャームポイントである「赤い鼻」がありません。
コンプレックスを抱え、自分に自信がない彼は、
ある日、この世界にいてはいけないはずの人間・ヒナと出会い、
人間の世界へ返す旅を始めます。

旅の中で2人には様々な出会いがあり、
見える形でも見えない形でも支えられながら、歩みを続けます。
そして、大切なことに気付いていきます。

私は“笑うこと”“笑わすこと”が大好きです。
しかし、人を笑わすとか励ますとか、ホントに難しくて、
できないな~と自分の無力さを感じたり、
自分の笑顔が作り笑いで、空虚なものに思えたことがよくありました。

それを特に強く感じていた時、夢奇房との出会いが与えられました。

不器用な私には、ルルやこの作品を理解するのに大変な時間が必要でした。
「道化ってなんだろう?」「この台詞はどういう気持ちなんだろう?」
「ヒナをどうしたらリードできる?」など、考えたことは、
私が今まで経験したどの役よりも多かった気がします。

そうしたら、「ルルと私は似ている」ということに気付きました。

どんなにくじけても、辛くても、誰かが必ず支えてくれる。
弱い自分を隠したくて、壊れそうな心を支えたくて、笑う。
何といっても、誰かを笑わすことが大好き。

それは夢奇房の演者、スタッフの温かい心に触れた時に、
応援してくれる人がいると知った時に、
舞台から客席の皆さんのとっても素敵な笑顔が見えた時に。
「あ、これが“心からの笑顔”だ」と思った瞬間が、実感がありました。

そして、
「深呼吸して、笑って進もう」
の言葉の意味・言葉の強さを心から感じることができました。


アンケートやSNSでいろんな感想やご意見をいただきました。
ありがとうございました。
私はまだまだ役者として未熟です。
また、学生生活も残っており、就職・留学など、
いろんなイベントがありそうです(^^;)
でも、舞台に立つことは続けていこうと思います。
辛いこともたくさんあるだろうけれど、
深呼吸して笑えば、きっと前に進める。
きっとまた誰かの、自分の、心からの笑顔に出会える。
そう思うのです。

寄せていただいたたくさんのコメントに励まされ、刺激されました。
その一つ一つを糧にして、これからの公演を観てくださった方が、
もっと幸せになってもらえるように、
また一人でも多くに方に夢奇房の世界を感じてもらうために、
たくさん勉強して、努力していきます。


分かったんだ。だから、教えてあげる。
辛いことがあっても、深呼吸して、笑って進め!