◇カウントダウン企画 第12回(前編)

夢奇房第10回公演も、明後日に迫ってきました。
カウントダウン対談もこれで最終組となりますが、
夢奇房の中核を担う3人組の登場です。

夢奇房の創立メンバーでもあり前キャプテンの鈴木さんと、
現副キャプテンで演出にも関わる本坊さん。
この2人はニカク・トツメという小鬼役でもあります。
そして3人目はプロデューサーの佐野さん。
第10回という記念すべき公演に向けての3人のロングインタビューを
前後編の2本立てでどうぞ!


カウントダウン企画 第12回(前編)

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ついに第10回公演まであと少しですね!

佐野:
(以下"佐")
やっときたね。

本坊:
(以下"本")
そうですね~!

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前キャプテンであり創立メンバーとして、鈴木さんはやっぱりくるものがありますか?

鈴木:
(以下"鈴")
うん、感慨深いものはあるね。やっぱり「10年て…すごいよなあ!」って思う。

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二桁ですものね!

鈴:

佐:

鈴:

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鈴:

夢奇房立ち上げた当初は、「目指せ10回!」くらいのスローガン的なものだったしね。

最初はただ舞台やりたくて、「とりあえず立ち上げた」ていうのだったから。

そのときは、旗上げ公演が実現した!ていうことだけでもすごいことだったよね。

10年は、あっという間でしたか?

そうだね、あっという間、といえばそうかな。でもその間にずいぶんいろいろあったね(笑)。

佐:

いろいろやらかしたね~。あんまり思い出したくないことなんかもあるけど(苦笑)。

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印象深いエピソードとかってありますか?

佐:
ありすぎるけど(笑)、やっぱり団体立ち上げて最初のほうが多いなー!

鈴:
なんていうか、すごい不器用だったよね。

佐:
ていうか10年前って…23歳だよ!(笑)

鈴:
俺ら若者だったし!!(笑)

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立ち上げて最初のほうは、やっぱり大変だったんですね。

鈴:
最初は勢いだったなー。

佐:
メンバーも少なかったしね。
やれるだけのことやっていたけど、「本当はこうしたかったけど、できなかった」ていうのがやっぱり結構あった。

鈴:
今は「こうしたい」が、実現するんだよね。

佐:
うん、メンバーが多いしやる気もスキルもあるから、できちゃう。
「こういう演出効果できないかな」とか「こういう大道具や小道具使いたい」とか。

鈴:
本当に、良くここまで成長したなって思うよ。
これからも先輩団体に負けないようにやっていきたいね。
それこそ自分がジイサンなるまでも続けたい。

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そんな先輩たちの後に続き、現幹部の副キャプテン本坊さんは、今回の第10回公演についてどう思いますか。

本:




────

本:


佐:
僕が参加してもう5年になるんですが、
「この夢奇房の歴史のうち半分も、自分はいたんだ」って思うと…
なんともいえない気持ちですね。
第6回公演でスタッフやったのから始まり、演者も演出もやってきて。

昨年からは副キャプテンですものね!

いや、この役割としては特になんにもやってないんですけど…
リハ中、演者に向かって叫ぶくらいで(汗)。

意外と忘れられやすい…




鈴:
副キャプテン…

本:
佐久間(キャプテン)がいないときはちゃんと仕切ってますよ!(笑)





────
そんな本坊さんは、今回は小鬼のトツメ役。幕間に登場したり、開演前に客席をまわる役割ですね。

本:
そうなんです。こういう役は今回初めてですね。

鈴:
結構難しいんだよね。

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鈴木さんも、同じく小鬼のニカク。こちらは赤鬼ですね(本坊さんのトツメは青鬼)。

鈴:
最初は演じるのきつかったけど、やっと楽しくなってきたよ!

本:
そうですね(苦笑)。最初は間が持たなかった…開演前25分も客席うろうろするってのが。

鈴:
リハのときは実際お客さんいないしね、だから本番はもっと楽しくなるはずだよ。

本:
開演前に客席の雰囲気を良くしたいですね。

鈴:
今回の設定である、人でないものが住む「ウラ道」の雰囲気を作って、
ストーリーが始まった時すぐ、見ている人がその世界に入り込めるようにしたいね。

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これまではクラウンOZたちが、客席をまわっていたのと同じですね。

佐:
OZとしては、悶々としてるだろうけどね(笑)。

鈴:

俺たちが、いつものOZの役割をいつの間にかかっさらっていってるからね。

本:
でもその役割の重さを思うと…緊張しますよ。
この間会場の下見にいってきた時、はっと思ったんですけど、普段出演者たちって楽屋でモニター見ているじゃないですか?
そこに今回は客席うろうろする自分が映ってて、演者たちが見てるんだって。

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小鬼の役割、重大ですね~!

佐:
今回はいつもよりもずっと、会場の雰囲気作りに気を遣ってる。
お客さんはホールに入ってきたところで“非日常”にきたような感じになるようにしたいね。
「ウラ道」に迷い込んだ感じになるよう…この2人がそれを担っているよ。

鈴:

“悪役”の人外だからね。怖がらせる役。

佐:

泣く子も黙る…

本:
むしろ泣く…

鈴:

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鈴:

本:


佐:

そしたらちょっと困る…(笑)。

お客さん、たくさん来てくださるといいですね~。

そうだね、むしろお客さん多すぎて小鬼が身動き取れなくなって困るとか!

開演寸前に舞台に戻れなくなって困るとか!!
「ち、ちょっと、スミマセン」とか言うトツメとニカク…

そしたら、スタッフが裏で何とかするから(笑)。

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開演前には、どうやら小鬼がお客さんのところに来るそうですよ!
怖いような楽しみなような…!

ということで続きが気になるところですが今日はここまでです!
対談の続きは次回。
佐野プロデューサーの語る今回の公演のテーマ、そして3人の夢奇房の舞台にかける思い。
ぜひ後編もお楽しみに…。





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