◇カウントダウン企画 第8回

カウントダウン対談もすでに後半に入り、
出演者も残り少なくなってきました。
第8回目は妖精ラニィ&妖魔クランを演じる、
村田奈央さんと大江毅さんです。

どちらも社会人でありながら学生の時にはじめたマジックを今も続け、
外部でも活躍中の2人。
今回の夢奇房公演では、どんなパフォーマンスを見せてくれのでしょうか。

カウントダウン企画 第8回

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まず、今回初出演の大江毅さんに聞いてみましょう。
夢奇房にきたのは…やっぱり先輩からの勧誘ですか?

大江毅:
(以下"毅")
そうですね、プロデューサーの佐野さんに声をかけていただいて、今回参加することになりました。
佐野さんには、参加する前からも何度かお会いしてました。

村田:
(以下"村")
最初に来たのが、4月のお花見だったね。

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お花見…!
年間のイベントの中でもかなり大きいものですが、いきなり参加したんですね~!

毅:

そ、そうですね、あの時はだいぶ飲みました(苦笑)。楽しかったです。

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そんな周囲に溶け込むのが早そうな毅さんですが、今回夢奇房の公演に参加してみてどうですか?

毅:


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毅:

村:


演出やストーリーに合わせて、ルーティンを作るのが相当大変ですね…。
いや、“相当”どころではなく、すごい大変なんだなって、感じています。

ラニィ役の村田さんとの絡みがありますものね。

そうですね、気づけば演出上、一緒に演じることになってました。

多分、こういう機会がなければ、私と毅は絶対一緒に演技しない組み合わせなんですよ。
普段の演技はタイプが違うので…



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そうなんですか?雰囲気は似ているような気もしますが…

村:

私はどちらかというと演出とかストーリーに偏ってしまうほうなんですが、
毅はコンテストに出ることが多いからか、手品の現象に重きを置いているように思います。
だから普段だったら、お互い相容れないかなぁと思っていたんだけど。
それだから今回はおもしろい試みだと思います。

毅:
これを機会に、演出重視にも手を出してみようかと…!

村:
私の得意分野に毅が挑戦して来るっていうから、ちょっと危機感!って気持ちもあったりしますけど(笑)。

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ラニィとクランは想い想われるふたり、という設定ですが、ルーティンはお互い相談して決めているんですか?

村:
いえ、バラバラですよ。

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そうなんですか!ふたりの気持ちがシンクロするようなシーンもありますが…

毅:
それは…プロデューサーが。

村:
うまくやってくれますね(笑)。

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そういう演出が入ってくるのについては、どうですか?難しいですか?

村:
いえ、私の方はもともと、演出をつけたがるほうだったので。
逆に毅は、そうじゃないような気がするけど…?

毅:
…柔軟に対応しようと思っています(笑)。





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ルーティンにこだわりなどはありますか?

毅:

村:

毅:


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毅:

うーん、こだわり…ルーティンについては、既存のがどんどん崩れていきましたね、今回。

そうなんだ!

今までの舞台で披露してきた、既に完成したものはあったけれど、
やっぱり演出とかストーリーにいろいろ合わせようとしていったら。

いろいろ、変更せざるを得ないこともあるでしょうね。

柔軟に柔軟に…! せっかくだからいろんなことに挑戦しようと思っています。




村:
毅はやっぱり、舞台に対して熱いよね!

毅:
熱いです!それは間違いないですね!!
「こだわりはありますか?」という質問でしたが、今回はもはや、今までのこだわりは全部捨てた感じです。

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そんな熱い心を持つ毅さんですが、村田さんの方も毎回公演でいろいろな挑戦をしていますね。

村:


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村:

そうですね、私はいつもお客さんにきれいな絵…みたいなのを見せたいなって思っています。
いろんなストーリーや設定はあるけれど、お客さんがただ、ため息をつくような。

今回使う手品の道具は、村田さんとしては初めて使うそうですが…。

苦労していますよ~!!
メジャーなネタなので経験者に教えてもらったりもしています。
あと、私としては、このネタを可愛く持つことにこだわりたいんですよね。




毅:
ネタを「可愛く持つ」っていうの自体、村田さん独自の発想ですよね…!

村:

今まではいろんな小道具を使って表現を模索していましたが、今回はなるべくシンプルに作っています。
一個のものの存在を大切に、一つの道具を大事にした演技を今回は目指しています。
おかげで夜なべの工作は減りましたけれど(苦笑)。

毅:
逆に自分は、平日毎晩、もの作りです…

村:

毅:




村:



毅:
もの作り、大変だよね~!仕事してると特に!

そうですね。
一からルーティンやネタを作るっていうことが、社会人になってから今回が初めてなんですが、
社会人でそれをやると、だいぶ大変だってことに最近気づきました(笑)。
でもいろいろ挑戦したいです。どんどん自分を縛る枠を外していきたい。

私は、「ものに思いを込める」「ものを通して思いを馳せる」っていうのを
今までもやってきましたが、今回もそれを軸にして伝えていきたいですね!
…そしたら毅が巻き込まれましたが。

巻き込まれました!(笑)





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村:



毅:


それでは最後に、本番に向けて意気込みを!

さっきもいいましたが、お客さんには「きれいな絵」を見せたいです。
マジックもしますけれど、私ラニィとしては、
「クランがいるからこその空間」を楽しんでもらえたらいいですね。

自分も、そうですね、今回は初めて演出をすごく意識して演技を作っています。
ですからそれが評価されると嬉しいです!



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ありがとうございました!
マジシャンとしては定評のある2人ですが、夢奇房の舞台に出るからこその表現や
今まで見たことの無いキャラクター性が見られるかもしれませんね。
手品を見慣れた方も必見ですよ!!

次回は夢奇房で最多出演の演者さんにインタビュー。お見逃し無く…。




明治大学マジックフェロー奇術研究会出身。

夢奇房では、第5回公演から参加し、第6回公演で初出演。
マジックもジャグリングも、種目を問わず様々に使いこなす演技派。
夢奇房以外にもパフォーマーとしてさまざまな場所で活動を展開している。

【主な出演作】
2008年 第5回公演「Fruit on the Wedding Cake」 キヨミ(アラカルト後見)
2009年 第6回公演「ゆめ戯草子~ふたりの浦島おかし話」 かぐや姫(フラワー・アラカルト)
2010年 第7回公演「サーカスの魔法は街を包んで」 エステル(四ッ玉演者の相手役)
2011年 第8回公演「常夜の月花」 リーフ(カード)
2012年 第9回公演「夢どろぼうの住む街」 ティーニ(アラカルト)


1988年8月18日生まれ、25歳。
東洋大学マジシャンズソサエティ出身。

先輩のサークル勧誘で大学からマジックを始め、
現在は社会人ながらも各種コンベンションにも出場している本格派マジシャン。
普段は金融機関で仕事をしている。





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