夢奇房第13回公演『空とぶクジラと見えない空と』

夢奇房第13回公演
『空とぶクジラと見えない空と』
ストーリー


ねえ、君は世界を作る仕事を知ってる?

大工さん? 彼らは建物を作れるけど世界は作れない。

偉い人? 彼らは支配はできても世界は作れない。

神様? 神様は仕事じゃないけれど、もしかしたら一番近いかもしれないね。

彼らは、どんな世界だって作ることができるんだ。

この、「十数ページの紙の上」にね。

僕も、いつかこのアトリエから飛び出して、

読んだ人みんなが幸せになれるような、そんな世界を作ってみせる。

だからいつか僕の絵本が君のところへ届いたら。

そのときは。


遠い時代、遠い場所。だけどあなたのすぐ近くでも起こっているかもしれない。

これは、ある青年が追い求める、答えのないたったひとつの夢のおはなし。