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第五幕「素敵な3人組と、旅の終わり」(The revue of paper)

シートの耳に、さわがしい声がひびいてきます。
「はじまっちゃうよー!」とおくから駆けてくるのは郵便屋さんとハット。
2人はシートをどこかにつれていこうとしています。
さてさて、シートをつれてこられたのは、原っぱのまんなかにたてられた豪華な劇場です。
みると、シーザ男爵やバウォック、レイシーとタルトなどなど、
紙のくにの住人たちがつぎつぎと劇場にむかっています。
みんな、このショーを楽しみにしていたようです。
いよいよ紙の世界の住人たちが心待ちにしている
スーパースター・ラシャ&レザック&チェシアのレビューがはじまろうとしています。

ラシャ&レザック&チェシア
■ラシャ&レザック&チェシア■

きらびやかなレビューに、めくるめく魔法の世界。
降りしきる紙ふぶきのなか、
思わず、立ち上がって拍手をおくるシートを、
チェシアが舞台上に誘っています。
舞台の上では、白く美しい姿になったコンフぇと仲間たちが笑っています。

ふりかえると、紙のくにの住人たちもたちあがって
シートをみつめています。
送りだされるようにシートは舞台にあがりました。
すると、なんということでしょう。
舞台の奥には
紙の落ち葉をひろったあの町かどが広がっているではありませんか!
いつしか紙ふぶきは、あのとき拾った紙のおちばにかわっていました。

こうしてシートの紙のくにの冒険は終わりをむかえたのです。


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