夢奇房 第7回公演情報 ~サーカスの魔法は街を包んで~

カウントダウン対談 第3回 

    櫻井裕介

         &

          本坊健太郎


カウントダウン対談第3回は、「ゆめサーカス」の下っ端団員ルー&キーを演じる、
櫻井さん&健ちゃん(本坊)です。両者ともに夢奇房公演には初出演ながら、
主役の兄弟に準ずる重要な役に挑むことになりました。それではいってみましょう!


   ── 二人が演じるルー&キーってどんな人ですか?

櫻井:
(以下,櫻)
ルーとキーは二人ともサーカス団員の下っ端です。
その中で自分が演じるルーは、下っ端なのにナルシスト。

   ── ナルシスト!!

    櫻:
「自分、いけてる」って思ってるけど、実力が足りてない。
その辺がちょっとイタい感じかな(笑)。

  ── ルーは最初から、「ナルシスト」なキャラ設定だったんですか?

  櫻:
いや、最初は二人とも「お調子者」って設定だったんだけど、
演出の過程で「ナルシストにしてしまおうか」って流れに
なったんです。

  ── 演出しながら作られていったキャラなんですね。

健ちゃん:
(以下,健)
キーは、元気いっぱい。でも単純に子どもっぽいわけじゃなくて、結構しっかりしてます。

  櫻:
キーは、4人(主役兄弟とルー&キー)の中で、一番年長っぽい発言をしてるよね。

   健:
始めはもっと子どもっぽい役になるのかなーって思っていたんだけど、
台詞が固まって演技していくうち、案外しっかり者なんだなあって気が付いた。

── 今回はお二人とも、メインキャラクターの一角を
担うことになりましたが…

  
  櫻&健:
予想外!!!

──あらら、そうなんですか。

  櫻:
台詞を言うつもりは、全然なかった…
リハーサル後に撮影してたビデオとか見るけど、
恥ずかしいです(苦笑)。

  健:
恥ずかしいよねぇ~!

  櫻:
大道芸みたいな自分のしゃべり方には慣れているんだけど、
純粋にキャラクターを「演じている」っていうのは、初めての経験です。

──パフォーマンスしないのに舞台に出てるって、慣れないと不思議な感じかもしれませんね。

  櫻:
でもやっと、自分じゃなくて「ルー」っていう役が
舞台上でやっているんだって感じに慣れてきました。

  健:
それにしても、まさかメインキャラになるとは思わなかったね~。

  櫻:
ね!

    健:
「えー!!」って、びっくりした。
「あれ、おれ、重要キャラじゃない??」って。

  櫻:
いやあー、「重要キャラ」じゃないよ、おれたち。

── いやいや!!超重要、キーパーソンですよ!!

  健:
前回公演で中幕を開け閉めしたけど、
本番が近づくにつれて3種類くらいだった開閉が
6種くらいになった!そんな感じですよ。
ルー&キーは出番も台詞もどんどん増えていって…!

──そんな予想外な展開の中で、苦労したこと、自分が成長したと思うところはありますか?

  櫻:
笑顔のつくりかた、間の取り方は上手くなったと思います。
今まではわりと技重視のスポーツジャグリングっぽい見せ方をしてきたので。
決めポーズも、ここまで作りこんだのは初めてでした。
悦に入るのとか(笑)

──ルーの最後の決めポーズは必見ですよね!

  櫻:
あれ、実は昔のボツネタだったんですよ…2年越しで復活!!

  健:
自分は今回、2つルーティンがあるので…

  ──あ、そうか。おいしい役!

  健:
いやいや、きついですよー。
それぞれ全然テンションの違う感じにしているので。

それにこの道具(ポイ※1)って、火を使うとか
ライトをつけるとか、テールをつけるとか、
何かしら効果をつけるのがほとんどなんです。

今回は何もつけてないから、何をお手本にすれば
いいのか分からなくて苦労したなあ。



  ──参考にするものがないのは大変ですね。

  健:
拍手ポイントも作りにくかった!
今回のパフォーマンスは、本当に「挑戦」です。





  ──本番では、どんな演技がしたいですか?

  櫻:
「きゃー!!」って言われるような演技。

  健:
わー、ナルシスト!(笑)。
カンパボックス(※2)の重さが、そのバロメーターに…

  ── 女の子にもちやほやされるし!

  健:
お金もガッポリ★

  櫻:
それをそのまま演じられるようにしたいです(笑)。

  ── うわ、そりゃもはや夢奇房のスターだ!!
して、健ちゃんのほうは?

  健:
いやもう、楽しければ。
楽しくて拍手喝采!!ってなってくれればすーっごい嬉しいです!

  ── ちなみに、それぞれパフォーマンスの見どころは?

  櫻:
えーと、笑顔と決め顔、そして最初と最後の決めポーズです!

  ──わー!技が見どころじゃないんだ! しかし熱いな…

  櫻:
あ、技も工夫してますよ。シガーボックスは上下運動ばかりになりがちなので、
そうならないようにルーティン組みました。

  健:
自分のほうは、1曲目はふわーっと、うわあ綺麗、と思ってほしいな。

  櫻:
見とれる感じだね。

  健:
そうそう。眠っちゃってもいいくらい。
2曲目のほうではお客さんと一体になりたい。
決め技がんばるので手拍子お願いします~。



  ── 最後に、本番に向けてそれぞれ意気込みを。

  櫻:
記憶に残るような、シガーボックスをします!

  健:
1曲目で…泣かせます!!

  ──おお~二人とも、かっこいい!!

ということで、図らずも準主役級の重要キャラになった二人ですが、
なんだかんだで楽しそう★

二人の熱いパフォーマンスと憎めないそのキャラ、両方をお楽しみくださいね。

※1 ポイ…今回、キーが使うジャグリング道具。詳細は以下のプロフィール参照。
※2 カンパボックス…夢奇房の公演終了後、花道で演者が持っている投げ銭箱(ご祝儀箱)。公演は入場無料ですが、来てくださったお客様からお気持ちを頂戴するための箱。
(今年の公演もよろしくお願いいたします!)

櫻井 裕介(さくらい ゆうすけ)

1984年5月14日生まれ、25歳。通称「翔君」。
北里大学ジャグリングクラブ出身。

大学からジャグリングを始め、
使う道具は主にシガーボックス、
その他コンタクトジャグリングなど。

夢奇房には2009年から参加し、
第7回公演が初出演となる。

普段は臨床工学技士として、病院に勤務する。
昨年10月からジャズダンスを始めている。


本坊 健太郎(ほんぼう けんたろう)

1987年5月24日生まれ、22歳。愛称「健ちゃん」。
マラバリスタ所属。新宿雑技団所属。

「ポイ」という、マオリ族由来の
スイングジャグリングを使う。
大学からジャグリングを始めて3年目。
ファイヤーパフォーマンスも行う。

昨年の第6回公演では、進行スタッフとして参加。
中幕担当となり公演を支えた。

最近はまっていることは、
一眼レフカメラで写真を撮ること。

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