支配人(鈴木大史)

支配人

今回の公演の舞台である”古き劇場”の支配人。
昔はたくさんの人で賑わっていた劇場も、今や支配人と使用人ドロシーのみ。
活気を失ってしまった劇場で、昔を思い出しながら静かな時間をすごしている。
いつか劇場に再び活気が戻ってくることを、心のどこかで夢見ながら。


OZ(長田昌子)

OZ

気まぐれでいたずらっ子なクラウン。
劇場にこっそり住みついており、人間界に降りてくる不思議な存在。
夢を持ち、夢を実現させたいと強く願う者のみ、彼女に出会うことが出来る。
そして、OZと出会った者の夢は不思議と叶ってしまう。


ドロシー(森藤麻衣子)

ドロシー

支配人のもと、使用人として劇場を支えている。
昔、一緒に働いていたたくさんの使用人たちは、劇場の衰退とともに
やめていってしまったが、なぜか彼女のみ劇場に残った。
彼女の優しさがゆえに、劇場や支配人に愛着があったからなのか。
そして、彼女自身もいつしか華やかな女優の様になりたいと、
心ひそかに夢見ていたのだった。


タクト(武井尚志)

タクト

劇場のすべてを操る指揮者。
彼が手にするタクトをひと振りすれば、音楽が鳴り響き、踊り子たちが踊り出す。
しかし、根がお調子者なためか、しばしば失敗することもあり、
観客の笑いを誘っていた。そんな一面も観客に愛されており、
お調子者っぷりを楽しみにし、劇場に足を運んでいた観客もいたほどである。


マダムセレヴィ(村田真弓)

マダムセレヴィ

世間に名を轟かせていた大女優。
根っからのスター家系に生まれ、父はアクションスター。母は有名オペラ歌手。
マネージャーのセバスを従えつつ、今宵も妖艶で魅惑的なパフォーマンスを披露する。
観客の拍手が、彼女の美しさをより一層輝かせるのだ。


セバス(上田正人)

セバス

大女優マダムに仕えるマネージャー。
各方面で引っ張りダコのマダムのスケジュール管理、ご機嫌取りなどをテキパキとこなす。
しかし、彼もまた人の子。マダムのいないところでは、
息を抜き、時にはスターの真似ごとをしたりもする。
それがマダムにばれようものなら、マダムのきついお説教が始まる。


クラベル(北山侑美)

クラベル

情熱の踊り子。
今はもう逢えない、大事な恋人への想いをこめつつ、ひたすら踊り続ける。
そして、彼女の沸き起こす、鈴の音、足音、手拍子によって情熱の炎が
燃え上がり、眠っていた魂たちが地上へと呼び寄せられる。
今日こそ、あの人に逢えるのだろうか・・・・


ポルテ(笹野遼平)

ポルテ

生きとし日々の彼は、やんちゃで元気な少年。
今は、魂のみが地上世界をさまよっている。
そして、今宵、クラベルの踊りによって呼び寄せられた。
劇場へ向けられる観客の拍手、パフォーマーの躍動により
徐々に生きとし日々の自分を取り戻していく。


ガイスト(南里卓也)

ガイスト

昔はポルテとともに、パフォーマンスを披露し、たくさんの拍手をもらった。
そんな彼はポルテとは逆に、クールでスマートな青年。
そのアンバランスさが、二人の魅力であったようだ。
ポルテと同様に、今宵呼び寄せられた彼は、昔を思い出すように
観客の拍手を噛みしめているかのごとく、躍動していく。


シークレット(村松舞子)

シークレット

ドロシーの想いが具現化し姿を現した、フルート奏者。
彼女の奏でる音色は不思議な力を持っており、鳥や木々を優しく包み込み、
人々の心を癒し、世界に希望の光を灯してくれる。
また、彼女自身も音を奏でることにより、生きがいを感じているのだ。


フェア(吉田麻子)

フェア

普段は誰も目にする事のできない舞台の妖精。
舞台の上では、信じられないような成功も、あり得ない失敗も、日常茶飯事。
舞台に立つ人と、それを見守る観客だけが目にする奇跡。
それらは、全て「舞台の妖精の悪戯」。
幸か不幸か、気まぐれな悪戯に触れた者だけが、微かに彼女の姿を目にするかもしれない。


プリンス・ピエル(松田昇)

プリンス・ピエル

フェアがひみつの部屋から持ち出した、埃まみれの肖像画に描かれていた少年。
古き時代、この舞台に彗星のように現れ、多くの観客を魅了し、
いつしか「王子」とまで呼ばれたそうなのだ。
今宵、再び輝かしき光を浴びて何を思うのだろう?


Mr.ハート(渡邊晋士)

Mr.ハート

舞台に立つ事でしか、愛され方を知らなかった、生粋のマジシャン。
たくさんの観客に愛と幸福を与えることに生きがいを感じていた。
舞台を離れた人間としてのハートは、舞台とは裏腹に少々孤独であったようだ。
しかし、彼はそんな顔は舞台上では決して見せない。
プロマジシャンとしての誇りが、彼をそうさせているのであろう。


スコア(秋山圭介)

スコア

平和を愛する魔法使い。
平和のためにのみ魔法を使い、決して魔法を人を傷つけるためには使わない。
人々の幸せ、笑顔が彼にとっての一番の幸せ。
今宵は、彼がずっと見守っていた、悲しげな少女の願いを叶えるために現れた。
もしかしたら、その少女に対して特別な想いを抱いていたのかもしれない。